「アルフィアさん、おはようございます」
「あ、バルクド様、おはようございます」
そこで、私にバルクド様が挨拶をしてきた。私が教室に来た時にはいなかったので、恐らく今登校してきたのだろう。
彼の後ろには、リオーブ様もいる。彼が時間ぎりぎりに来ていないということは、バルクド様が引っ張ってきたのかもしれない。
「……あなたは、メルティナさんでしたね? 僕は、バルクド。アルフィアさんの婚約者です。どうぞ、よろしくお願いします」
「あ、いえ、ご丁寧にどうも……」
バルクド様は、私の隣のメルティナに挨拶をした。その挨拶に、彼女は少し顔を引きつらせる。
私にとって、それは少し意外な反応だった。私に対して堂々と話しかけたメルティナが怯んでいることに、少し違和感を覚えてしまったのだ。
王子である彼と話すのに緊張するなら、公爵令嬢でも緊張するのではないだろうか。平民からすれば、身分が上というのは変わらないのだから。
いや、それでも違うものなのだろうか。異性と同性の違いもあるし、もしかしたら彼女の中では色々と差があるのかもしれない。
「あ、バルクド様、おはようございます」
そこで、私にバルクド様が挨拶をしてきた。私が教室に来た時にはいなかったので、恐らく今登校してきたのだろう。
彼の後ろには、リオーブ様もいる。彼が時間ぎりぎりに来ていないということは、バルクド様が引っ張ってきたのかもしれない。
「……あなたは、メルティナさんでしたね? 僕は、バルクド。アルフィアさんの婚約者です。どうぞ、よろしくお願いします」
「あ、いえ、ご丁寧にどうも……」
バルクド様は、私の隣のメルティナに挨拶をした。その挨拶に、彼女は少し顔を引きつらせる。
私にとって、それは少し意外な反応だった。私に対して堂々と話しかけたメルティナが怯んでいることに、少し違和感を覚えてしまったのだ。
王子である彼と話すのに緊張するなら、公爵令嬢でも緊張するのではないだろうか。平民からすれば、身分が上というのは変わらないのだから。
いや、それでも違うものなのだろうか。異性と同性の違いもあるし、もしかしたら彼女の中では色々と差があるのかもしれない。



