派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 ドルキンス、キャロム、ディゾール様の三人も私にそう言ってくれた。
 三人とは学園で出会って、一緒に魔法の訓練を行うようになった。その日々も、また私の中に蘇ってくる。

「シズカさん、またお会いしましょう。二つの世界がまた繋がった時に、私達が迎え異に行きますから」
「あなたはもう一人の私……本当に今まで、ありがとう。あなたのおかげで、私は変われた。こうやって、まともな人間になれた。本当に感謝しているわ」

 メルティナとアルフィアも、私にそう声をかけてくれた。
 ゲームの主人公と悪役令嬢。まさか、彼女達とこんな風に話すようになるなんて、思ってもいなかったことだ。
 この世界にアルフィアとして転生してから、本当に色々なことがあった。本当に、楽しい日々だった。苦しいこともあったけど、今はそう思う。

「皆、またね!」

 私は、最後に笑顔でそう言った。
 こうして、私は皆と別れることになった。長かった『Magical stories』の世界での日々が、終わりを告げたのである。
 以前は、皆との別れが辛くて仕方なかった。だが、今回は少しだけ違う。もちろん辛いが、それだけではないのだ。
 また会うことができる。その希望が、私と皆を心からの笑顔で別れさせたのだ。