派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

『だが、まだ三体いる……』
「……強がりはやめた方がいいと思いますよ。あなたの戦力は、もう三体とはいえないはずです」
『……何?』

 メルティナは、ネルメアの言葉にそう反論した。
 だが、ゴーレムはまだ三体残っている。バルクド様が一体引き付けていることを考えれば、四体とさえいえるだろう。
 だが、メルティナは焦る所か余裕そうだ。ということは、あちらの戦力は見た目より少ないということなのだろう。

「皆さんが戦っている間、私はただぼうっとしていた訳ではありません。あなたのことを探っていたのです。そして、わかりました。あなたのそのゴーレムの中には、魂が入っていると」
『……くっ!』
「一体には、あなた自身が入っているようですね? ですが、もう一体に入っている魂はなんでしょうか? そのゴーレムが戦力にできるとは、私には思えないのですが……」

 メルティアの話を聞いて、私は理解した。
 恐らく、ゴーレムの内一体には、彼女の夫の魂が入っているのだと。
 オルディネス、魂奪取魔法の本来の開発者。その魂を、ネルメアはこの戦いに連れて来ていたのだ。