派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

『……これは!』

 キャロムの魔法に合わせて、私とドルキンスも魔法を放つ。体に流れる魔力のほとんどを込めたその魔法は、キャロムの魔法と一つになる。

「理解したかい? 三つの属性の魔力を一気に解き放つことでできるこの魔法を!」
『三つの属性……だからこそ、三人で!』
「その通りさ! 僕が火、ドルキンスが雷、シズカさんが氷、それらのバランスを保ったこの魔法……トライアングルなら!」

 私達の魔法は、ゴーレムの一体に着弾した。すると、その瞬間、ゴレームが爆発する。
 三つの属性を持った魔法の威力は、莫大だ。いくら頑丈そうな岩の巨人も、その力には耐えきれなかったようだ。
 そのまま魔法は、もう一体のゴーレムの元に向かって行く。結果は同じだ。二体目のゴーレムも爆散したのである。

『馬鹿な……これ程の力が?』

 二体のゴーレムを破壊して、魔法は消滅した。成果としては、充分だろう。ネルメアの戦力は、これで後ゴーレム五体だ。

「くっ……」
「がはっ……」
「うっ……」

 ただ、その代償として私達は、その場に膝をつくことになった。ほぼ全魔力を放出した私とドルキンス、魔法の調整役だったキャロム、皆既に限界だったのである。