派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 私達にできることは、二人と友達として過ごすことだろう。
 そうすることで、二人はシャザームのことを忘れられる。その負い目に押し潰されそうになった時、相談に乗れる。
 そういう風な関係になるために、これからも定期的にこの女子会は開催していこうと思う。それが、一番いいはずだ。

「……」
「メルティナ、どうかしたの?」
「あ、いえ、なんでもありません」

 そこで、メルティナは少し暗い顔をしていた。彼女がこういう顔をする時は、なんでもないことはない。何かが絶対にあるはずだ。

「どうかしたんだよね?」
「それは……はい」

 私が少し強めに迫ると、メルティナはゆっくりと頷いた。
 やはり、彼女は先程の言葉に何か特別な感情を覚えたようだ。それが何なのかは、聞いておく必要があるだろう。

「それで、どうしたの?」
「その……シズカさんは、いつまでこちらの世界にいられるのかと、そう思いまして……」
「それは……確かに、そうだね」

 メルティナの言葉に、私は気付いた。
 確かに彼女の言う通りだ。私は、いつまでこちらの世界にいられるかわからない。そのため、あのような女子会が後何回開催できるのが、わからないのだ。
 それは、寂しいことである。だが、仕方ないことだ。私は、こちらの世界の住人ではない。いつかは、自らの世界に帰らなければならないのである。