「そうなの?」
「はい。ただ、婚約者というだけです」
「でも……結構、いい雰囲気というか、すごく大切にされているようなそんな印象があったけど」
「そ、そうでしょうか?」
「うん、リオーブ様はファルーシャのことをいつも気にしているような感じがするし……」
私は、ファルーシャに対するリオーブの態度の数々を思い出していた。
暗黒の魔女に乗っ取られたと聞いて、彼はかなり激昂していたし、彼女が元に戻ってからはとても気遣っていたはずである。
今回、私に頼んできたのもそうだ。彼女を思っているからこその頼みだったのではないだろうか。
「確かに気遣ってもらっていることは自覚しています。でも、それは別に恋愛関係とか、そういうものではないような気がするのです」
「そうかな?」
「ええ、まあ、幼い頃から婚約していましたから、彼にとって私は妹のようなものなのではないでしょうか?」
「そうかしら?」
「お二人とも、少し近すぎませんか?」
私もアルフィアも、ファルーシャの話には懐疑的だった。
リオーブの態度が、妹に対するもの。確かに、そう思えない訳でもない。しかし、本当にそうなのだろうか。
ただ、彼女がそう思っているのだから、これ以上詰めても仕方ないのかもしれない。
「はい。ただ、婚約者というだけです」
「でも……結構、いい雰囲気というか、すごく大切にされているようなそんな印象があったけど」
「そ、そうでしょうか?」
「うん、リオーブ様はファルーシャのことをいつも気にしているような感じがするし……」
私は、ファルーシャに対するリオーブの態度の数々を思い出していた。
暗黒の魔女に乗っ取られたと聞いて、彼はかなり激昂していたし、彼女が元に戻ってからはとても気遣っていたはずである。
今回、私に頼んできたのもそうだ。彼女を思っているからこその頼みだったのではないだろうか。
「確かに気遣ってもらっていることは自覚しています。でも、それは別に恋愛関係とか、そういうものではないような気がするのです」
「そうかな?」
「ええ、まあ、幼い頃から婚約していましたから、彼にとって私は妹のようなものなのではないでしょうか?」
「そうかしら?」
「お二人とも、少し近すぎませんか?」
私もアルフィアも、ファルーシャの話には懐疑的だった。
リオーブの態度が、妹に対するもの。確かに、そう思えない訳でもない。しかし、本当にそうなのだろうか。
ただ、彼女がそう思っているのだから、これ以上詰めても仕方ないのかもしれない。



