続くアルフィアの言葉に、私は思わず素っ頓狂な声をあげていた。
しかし、これは仕方のないことである。なぜなら、彼女はそれ程とんでもないことを言っているからだ。
「婚約破棄? 本当にそんなことをしたの?」
「ええ、まあ、一応彼にはそう伝えておいたわ」
「大丈夫なの?」
「さあ、でも、私の家での扱いは知っているでしょう? 仮に大丈夫ではなかったとしても、知ったことではないわ」
「それは……そうだけど」
アルフィアの気持ちは、よくわかる。正直な話、セントルグ公爵家にいい思い出はないため、家が困ってもどうとも思わない。
「まあ、それに彼にはそれを受け入れてもらえなかったし……」
「バルクド様が、断ったの?」
「ええ、まだ早まることはないと言われたわ。少なくとも、在学中は家にお世話になるのだから、関係が悪くなるようなことはやめておいた方がいいと言われたの」
「まあ、確かにそうかもね……」
バルクド様は、とても堅実なことをアルフィアに言ったようだ。
彼の論には、納得しかない。確かに、今後のことを考えるとまだしばらく彼との婚約は継続するべきだろう。
流石はバルクド様だ。やはり、彼は素晴らしい人である。
しかし、これは仕方のないことである。なぜなら、彼女はそれ程とんでもないことを言っているからだ。
「婚約破棄? 本当にそんなことをしたの?」
「ええ、まあ、一応彼にはそう伝えておいたわ」
「大丈夫なの?」
「さあ、でも、私の家での扱いは知っているでしょう? 仮に大丈夫ではなかったとしても、知ったことではないわ」
「それは……そうだけど」
アルフィアの気持ちは、よくわかる。正直な話、セントルグ公爵家にいい思い出はないため、家が困ってもどうとも思わない。
「まあ、それに彼にはそれを受け入れてもらえなかったし……」
「バルクド様が、断ったの?」
「ええ、まだ早まることはないと言われたわ。少なくとも、在学中は家にお世話になるのだから、関係が悪くなるようなことはやめておいた方がいいと言われたの」
「まあ、確かにそうかもね……」
バルクド様は、とても堅実なことをアルフィアに言ったようだ。
彼の論には、納得しかない。確かに、今後のことを考えるとまだしばらく彼との婚約は継続するべきだろう。
流石はバルクド様だ。やはり、彼は素晴らしい人である。



