派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「魔力というのは、生命に宿るエネルギーだ。そのエネルギーを何かに変えることで、魔法というものは生まれる。宿っているエネルギーが多ければ多い程、高度な魔法が使えるし、手数も増やすことができる。それは、理解できるか?」
「あ、ああ、なんとなくは……」
「そんな生命エネルギーを増やす方法は、単純だ。魔法を使い、魔力を消費して、休息する。そうすることで、魔力は増えていく。筋肉と同じものだと考えていいだろう」
「筋肉?」
「……」

 ディゾール様の説明に、ドルキンスは?マークを浮かべていた。どうやら、筋肉と同じといわれても、彼には理解できないようだ。
 それに対して、ディゾール様はまたも頭を抱えた。なんというか、彼も大変である。

「……まあ、いい。仕組みの理解は後でもいい。今はとりあえず、魔力を高める訓練を行えばいい」
「そ、そうか……」

 ディゾール様は、少し苦しそうだった。しかし、それでもなんとか現状をまとめてくれた。
 ドルキンスは何も理解していないかもしれないが、学びたいと思う姿勢はある。ディゾール様は、恐らくそれを評価してこれ以上何も言わなかったのだろう。
 ドルキンスも、魔法の知識はこれがゆっくりと学んでいくはずだ。今はとりあえず、魔法の訓練を優先するべきだろう。