派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 アルフィアの言葉を聞いて、私は少し悲しくなった。
 シャザームの実験によって、彼女はその魂を弄ばれた。その記憶があるというのは、なんとも苦しいことだろう。

「それで……私は、事情を聞こうと思ったのよ。でも、最初に目に入ったメルティナのことが気になって、それどころではなくなったの。シャザームが自分を利用していたことは理解していたし、何よりあなたの言葉があったから……」
「私の言葉……」
「だから、私は訳もわからないまま言ったのよ。ごめんなさいと……」

 アルフィアが最初に放った言葉は、謝罪の言葉だったようだ。それは、メルティナからしてみれば、驚きのことだっただろう。
 ただ、彼女から謝罪されて、メルティナも悪くは思わなかったはずだ。きっと、彼女ならその謝罪に笑顔を見せただろう。

「そしたら、メルティナは言ってくれたわ。もう二度とそんなことはしないと約束するなら、許しますと……優しすぎるわよね?」
「うん、そうだよね……」