派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 暗黒の魔女が生きており、彼女が次元を超えることを危惧した皆は、私をこちらの世界に呼び戻した。
 そんな私は、メルティナ達の所属するクラスに来ていた。朝のホームルームの時間に、私は教員の隣に立っているのだ。

「という訳で、今日からこちらのシズカさんがこのクラスに所属することになりました。シズカさん、挨拶をどうぞ」
「えっと……シズカです。皆さん、これからよろしくお願いします」

 私が礼をすると、クラスから拍手が聞こえてきた。なんというか、変な感じだ。つい最近まで所属していたクラスに、別人として来ることになるなんて、なんとも数奇な運命である。
 傍にいた方が安全であるという考え方から、私は再び魔法学園に通うことになった。この世界に存在しない私だが、魔法学園には簡単に入ることができた。公爵家を始めとする貴族と王族の力があれば、それは容易なことだったのだ。

「シズカさんは、異国から来たそうです。わからないことも多いと思いますので、助けてあげてください」