派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 オルディネスという人物は、非常に気性が荒い人物だったようだ。魔法を開発した偉大な人物であるが、その人格面は褒められたものではないらしい。
 そして、私は彼の開発した魔法にも注目した。どうやら、彼は空間に関する魔法を開発していたようである。
 その記述を見て、私は理解した。私が何故、こちらの世界に呼ばれたのかを。

「……あなたの魔力をシャザームは、ある程度把握しています。もし彼女が夫の魔法について詳しい場合、私達と同じようなことができたかもしれません」
「……うん、わかっているよ。皆の判断は正しい。ありがとう、私の世界のことを思ってくれて……」

 メルティナは、少し申し訳なさそうにしていた。恐らく、私を巻き込んだことに対して罪悪感を覚えているのだろう。
 だが、私はこれで良かったと強く思った。皆の迅速な判断は正しい。それが、私の素直な気持ちだった。
 私を巻き込むことになったことについては、気にすることはない。むしろ、私としては望む所だ。なぜなら、私は皆とこうやって一緒に戦えることを幸福に思っているのだから。