派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 ディゾール様の働きかけによって、事件は教員達から国の中枢にまで知れ渡ることになった。
 ただ、事件がかなり重大なものであったため、箝口令が敷かれている。このことを関係者以外に口外してはならないのだ。

「まあ、元々関係者以外に話すつもりはなかったけれど……」

 事件の影響で、学園には少し変化が起こっている。色々と学園内のセキュリティ等が見直されることになったのだ。
 それにより、現在体育館は使えなくなっている。改修工事のために、立ち入り禁止となっているのだ。
 改修工事というのは、セキュリティ面の見直しである。今回の事件のようなことを防ぐために、議論がなされているのだ。

「そのことに関しては、私には関係がないことね……」

 体育館のことは、教員やもっと偉い人達が話し合うべきことである。そのため、それに関して私が考える必要はない。
 今、私が考えなければならないのは、アルフィアの魂のことだろう。

「さてと……」

 私は今、空き教室に向かっている。現在、そこでメルティナやキャロムが魔法の練習をしているのだ。
 練習している魔法は、当然魂結合魔法である。アルフィアの魂を元に戻すために、二人は頑張ってくれているのだ。

「私にできることといったら、これくらいしかないのよね……」

 私は、二人に差し入れを持っていくことにした。それくらいしか、できることが思いつかなかったからだ。