「彼女が自らの計画を進めるために最初に動いたのは、リリシア様の時です」
「姉貴……」
「シャザームは、リリシア様と話している私を乗っ取り、魂奪取魔法をかけました。そうして、彼女の魂を奪ったのです。それは、彼女が私に取り憑いてすぐのことです」
「つまり、姉貴は十歳くらいの時に魂を奪われたのか……」
「……まずは、そこですね」
リリシアの魂の話が出て、メルティナはゆっくりと呟いた。
私達が知りたいのは、その部分だ。奪われた魂の行方、それが重要なのである。
「ファルーシャ様、奪われた魂は、一体どこにあるのですか?」
「……彼女は、奪った魂を使って研究をしようとしていました。つまり、魂は彼女の研究室にあります」
「姉貴の魂も、そこにあるのか?」
「いえ、リリシア様の魂に関しては、別の場所にあります。あの時は、まだ精神干渉が完璧ではなかったのか、シャザームは私がリリシア様の魂を隠すことを見過ごしたのです」
「なるほど……」
「姉貴……」
「シャザームは、リリシア様と話している私を乗っ取り、魂奪取魔法をかけました。そうして、彼女の魂を奪ったのです。それは、彼女が私に取り憑いてすぐのことです」
「つまり、姉貴は十歳くらいの時に魂を奪われたのか……」
「……まずは、そこですね」
リリシアの魂の話が出て、メルティナはゆっくりと呟いた。
私達が知りたいのは、その部分だ。奪われた魂の行方、それが重要なのである。
「ファルーシャ様、奪われた魂は、一体どこにあるのですか?」
「……彼女は、奪った魂を使って研究をしようとしていました。つまり、魂は彼女の研究室にあります」
「姉貴の魂も、そこにあるのか?」
「いえ、リリシア様の魂に関しては、別の場所にあります。あの時は、まだ精神干渉が完璧ではなかったのか、シャザームは私がリリシア様の魂を隠すことを見過ごしたのです」
「なるほど……」



