派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「……アルフィア様は、この学園に入るまで、魔力の訓練を頑張っていましたか?」
「え? 別に、そんなに頑張ってはいなかったと思うわ……」
「それで、八十だったのですか?」
「ええ」
「まあ、僕みたいに目的がなかったら、そこまで頑張ることはないだろうね」
「ということは……」

 メルティナは、ゆっくりと目を瞑った。何かを考えているようだ。
 この状況で考えること。それは、恐らく重要なことだろう。
 そう思ったため、私とキャロムは待った。メルティナの結論が出るのを。

「前のアルフィア様の魔力は、六十程でした。恐らく、魔力の量というものは魂に結びついているのでしょう。体ではなく、魂に」
「魂に?」
「え? 何を言っているんだい?」

 メルティナの言葉に、私は考える。魔力の量というものが、魂に結びついている。その結論は、何を示しているのだろうか。

「今回の事件を、ファルーシャは引き起こせない。彼女では、魔力が足りないから。でも……」
「ええ、魔力が高い魂が、彼女の中にあるのだとしたら……」
「まさか……彼女の中に、もう一つ魂が入っているというの?」
「そうです」