派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

「あの測定器の数値を操作することはできるのかしら?」
「できるだろうね……ただ、それはあの授業での話だ。魔力というものは、鍛えられる。だけど、高い魔力を持つ人は、大抵生まれつきそうだ。それなのに、彼女からそういう噂が出てこないのはおかしなことだと僕は思う」
「それも、そうね。キャロムがあそこまでしなければならない迷宮を作り上げられる程、レフェイラの魔力を強化できたということは……」
「僕と同等……いや、僕以上でなければならないだろう。まず間違いなく、天才ともてはやされたはずだ」

 今回の事件は、膨大な魔力を持つ者が黒幕であるはずだった。しかし、ファルーシャの魔力は一般的なものだ。この事件を引き起こせるとは思えないのである。
 それは、例えファルーシャが犯人でなかったとしても、いえることだ。まずその魔力の謎を解き明かさなければ、この事件の黒幕をはっきりと示すことはできないのである。

「……魔力の測定?」
「メルティナ? どうかしたの?」
「アルフィア様、あなたの魔力はいくつでしたか?」
「え? 確か、八十くらいだったと思うけど……」
「八十……?」

 そこで、メルティナが突然悩みだした。一体、急にどうしたのだろうか。
 私の魔力は、八十くらいだった。それは、奇しくもファルーシャと同じくらいである。もしかして、そこに何か引っかかりでも覚えたのだろうか。