派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 昼休み、私とメルティナはキャロムとともに屋上まで来ていた。私達が出した結論を、彼に相談してみようと思ったからだ。
 ファルーシャが犯人。その結論には、色々と疑問点がある。それを相談する相手として最適だったのが、キャロムだったのだ。

「ファルーシャさんが犯人か……確かに、状況的にはあり得ない話ではないだろうね。特に、レフェイラの魂が抜けた時に近くにいたというのは、気になる所だ」

 キャロムには、私達の事情は伏せてある。授業で四人組だったこと、レフェイラの魂が抜けた時に近くにいたこと。それらを根拠に彼女のことを伝えたのだ。

「でも、疑問は色々とあるの……彼女が犯人であろうとなかろうと、どうやってレフェイラを操ったのか、それがわからないの」
「精神操作魔法、魔力増強魔法、それらを使えば、人を操ることも可能だ。ただ、問題は今回の事件を起こすためには、かなりの魔力が必要だということだね」
「ファルーシャ様の魔力なんだけど、リオーブ様曰く、八十八だったそうよ。その魔力で、それだけの魔法が扱えるのかしら?」
「無理だね」

 私の質問に、キャロムは即答してきた。どうやら、彼女が授業で見せた魔力の数値では、今回の事件は実行できないようだ。
 しかし、それで彼女が黒幕であるということを否定できる訳ではない。なぜなら、それは偽りの数値かもしれないからだ。