派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。

 私は、メルティナとドルキンスとともに保健室に来ていた。ここには、私達にゆかりがある二人の人物がいる。
 その一人であるキャロムは、ベッドの上で身を起こしながら、私達を迎えてくれた。異空間から出た直後に比べると、彼の顔色はかなりよくなっている。

「キャロム、調子はどう?」
「もう平気さ。それより、僕が寝ている間に何があったのかを聞かせて欲しいな」
「ええ、もちろん話させてもらうわ」

 私とドルキンスは、魔力の使い過ぎで保健室に運ばれたキャロムと意識を失ったレフェイラの分まで、教員達から事情を聞かれていた。
 事情を話すにあたって、メルティナのことも話さなければならなくなり、結局は彼女やレフェイラの取り巻き達まで呼んでの事情聴取となった。
 それが終わって、私達はキャロムの所に来たのである。心配だったし、彼も事情を知りたがっていると思ったからだ。

「結論から言うと、今回の事件の犯人はレフェイラということになったわ」
「レフェイラということに? 彼女の単独犯ということになったのかい?」
「ええ、そういうことになったわ」
「そんな馬鹿な……」

 私の言葉に、キャロムは困惑していた。それはそうだろう。今回の結論は、あの異空間が強力なものだと実際に感じていた彼が一番信じられない結論であるはずだ。