運命の”アイ”ナンバー

なあ桜、僕文化祭の実行委員になったよ。
似合わないよな、あとバイクの免許も取ったんだ。和樹にお願いされてさ1人でいくの詰まんないから僕の事誘ってさ、彼女にかっこつけたかったんだと。

だったら県大会優勝して来いって思うけよな。

友達みたいな人も増えたんだ。
ずっとクラスの隅っこにいる男子からしたら高値の花みたいな人なんだけど、良く話すと滅茶苦茶元気な人でさ。

「ただいまっと。あれ、のぞみ帰ってたのね。電気つけなさいよ、目悪くなるよ」

「お帰り、母さん今日は早かったんだね」

「たまにはね。桜と話してたの?」

「ああ。たまにはね」

「桜はなんて?」

「似合わないってさ」

「…はい?」