「というかこの指輪! すっごく高かったでしょ!」

「ふふふ、秘密です」

「もー、いじわるー! 早くうちに行こ! 今日は離さないんだから!」

「ははっ、それではお言葉に甘えて」

 左手には優武からもらったエンゲージリング。右手には指を絡めて繋がれた優武の手。両手いっぱいの抱えきれない幸せがここに。彼と一緒に居られれば、きっとこの先何があったって幸せに決まっている。