辺りを見渡せば、青い世界が僕をのみこむ。


訳の分からぬまま適当に、アテもなく歩く。
ひたすらに歩き続ける。
答えにたどり着くまで。


店の中には誰もいない。
いや、違う。多分この世界には誰も居ない。


ふと時計に目をやる。その時計は午前五時をさし、止まっていた。ずっと、進むことを忘れたかのように。
それは、ここの時計だけじゃなくほかの時計も同じだった。


普通なら、この状況に焦ることだろう。でも僕は別に何とも思わなかった。


悲しくも、怖くも無かった。


「みんなどっかいっちゃった」


真っ青な世界で一人ぼっち。


シャン‥‥‥


シャン‥‥‥


シャン‥‥‥


一歩一歩踏み込めば、いつか未来を繋ぐ。そんな簡単だったらどれだけ楽なんだろうな。