「みんながみんな………ヒック………生きられない……ヒック…ヒック…………生きたくても………ヒック………生きられない………ヒック……ヒック……
私より……ヒック…ヒック……生きる……ヒックヒック…希望………ヒックヒックヒック………」
「香音さん…!」
そんな時、扉が開いた
「山中先生………」
「すみません、下山さん……ちょっと聞いてました」
「いえ………」
「玲華は……ヒックヒックヒック………どうして………ヒックヒックヒック……私が…ヒックヒック……死ねば………ヒックヒックヒックヒック………」
「香音さん………それは違います………
君には本当に辛い思いをさせてしまったと思う………本当に申し訳ない…………
僕達も………彼女を救いたかった…………」
「……ヒックヒックヒック……ヒックヒック……」
「僕がもっと………早く気づいてあげれていれば………玲華さんを救えたかもしれない………
その思いが消えることはないんです………」


