私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「みんながみんな………ヒック………生きられない……ヒック…ヒック…………生きたくても………ヒック………生きられない………ヒック……ヒック……
 私より……ヒック…ヒック……生きる……ヒックヒック…希望………ヒックヒックヒック………」

「香音さん…!」

そんな時、扉が開いた

「山中先生………」

「すみません、下山さん……ちょっと聞いてました」

「いえ………」

「玲華は……ヒックヒックヒック………どうして………ヒックヒックヒック……私が…ヒックヒック……死ねば………ヒックヒックヒックヒック………」

「香音さん………それは違います………
 君には本当に辛い思いをさせてしまったと思う………本当に申し訳ない…………
 僕達も………彼女を救いたかった…………」

「……ヒックヒックヒック……ヒックヒック……」

「僕がもっと………早く気づいてあげれていれば………玲華さんを救えたかもしれない………
 その思いが消えることはないんです………」