「……………………」
「何度も言ってるはずだ
俺の腕が犠牲になってでも文香ちゃんの命を守れたなら良かったって
命には変えられないだろ………片腕なんて」
「でも……」
「確かに悔しい
香音を運んであげられないのも……両腕で抱きしめてやれないのも
でも………文香ちゃんを守ることで香音の笑顔も守れるんだぞ
それに………これ以上、香音に辛い思いをさせたくない………大切な人を失うようなことは絶対に」
「っ!」
「もうこの話はやめようぜ
俺は大丈夫だから
香音に触れられないわけじゃないからいいの!」
「…………分かったよ
じゃあこれで最後にする
雄斗、本当にごめん
あと……本当にありがとう」
「おう!
文香ちゃんと仲良くしろよー」
「当たり前だ
……お前もな
香音の傷……どうにかしてやれよ」
「気づいてたのか」
「そりゃあな
それくらい分かるさ
んじゃ、俺達帰るから
何かあったらいつでも連絡しろよ」
「ん、ありがとう
気をつけて帰れよ」
そして奏斗達を玄関まで見送った


