私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「なれないから困ってるんじゃん」

「それは困ることじゃない!!
 ほら、おいで!
 ギュッしよ!!」

「やだ」

「即答するなよー」

そう言いながらも優しく抱きしめてくれた

「……結局するんだ」

「当たり前だろ
 しない理由が見当たらない」

「…………まぁいいや」

「………見つかりそう?
 モヤモヤする理由」

「別に…………」

「ちゃんと考えてよ
 考えないならキスするよ?」

「いや、それは…………」

「いやなら考えて!」

「スパルタ……………」

「へぇー、香音ちゃんはそんなこと言っちゃうんだー?
 いいのかなー?
 そんなこと言っちゃって」

「……………………………」

「………ほら、早く言いな?
 本当はもう分かってるんだろ?」

「…………別に………」

「もー、本当にキスしちゃうよー?」

「………………ただの八つ当たり」

「その理由は?」

「…………雄斗に置いてかれたって思っちゃったし……………どうしても…………死にたいって思っちゃうし…………自分の体が弱過ぎて嫌気がさしてくるし…………そんな感じ」

「………それだけ?」

「多分……」

「とりあえず一つずつ言っていくけど…………俺がお前を置いていくことは絶対にない
 約束したならなおさら
 でもそこは、お前が信じてくれるしかない
 俺も信じてもらえるように努力はするけど………香音が信じようとしなければ、いくら俺が努力しても無理だろ?
 だから、俺のことを信じてくれないかな?」