「ただいまー」

「お邪魔します………」


ガチャ

「雄斗遅ぇよ!
 何して………」

「お邪魔してま………」

雄斗の家にはもう奏斗先生と文香がいた

「悪りぃ
 ちょっと遅くなった」

「雄斗…………隣にいるやつ…………」

「俺の彼女だけど?」

「………香音………か……?」

「………お久しぶりです
 ……奏斗先生………文香…」

「…………どうして………お前……………」

「奏斗ー、そんな怖い顔すんなよー
 文香ちゃんもいるんだぞー?」

「…………ちょっと来い」

「あっ、おい!
 俺も!」

「お前は待ってろ
 俺は二人で話したいんだよ
 ………行くぞ」


奏斗先生に手を掴まれ雄斗の家の中に入った



そして一つの部屋に入った


そこは







前に使っていた私の部屋だった






そこは………







あの時から全く変わっていなかった


まるで




時間が止まっていたかのように




「……………どうして雄斗といる?」

「……………………」

「何で雄斗とまた付き合ってるんだよ!
 また傷つける気か!?」

「…………………」

「この6年、雄斗はどんな気持ちでいたと思ってる…!
 6年前、急に姿を消して………雄斗をこれ以上傷つけるなよ!!」

「ごめんなさい………………」

「あいつは……!
 どんな時もお前を忘れなかったんだよ…………この部屋見ろよ…………何一つ変えてないだろ…………
 頼むから…………傷つけるなら雄斗と関わらないでくれ
 またお前から捨てられたら………今度こそ立ち直れない
 雄斗を傷つけるなら……俺が許さない」