「はい………
原因は分からないんですけど………仕事から帰って来たら香音が放心状態で………
声かけても反応してくれないし………目も合わないし………動く気配もなくて……
物も散乱してるし………香音の近くにタバコとカッターも落ちてて…………
本当に何が起きたのか分からなくて………」
「香音さん、怪我とかはしている様子はありますか?」
「見た感じなさそうなんですけど………あまり良く分からなくて…………」
「………分かりました
今から心療内科の先生とそちらに伺いたいのですが………よろしいですか?」
「いいんですか…?」
「ちょうど帰ろうと思っていたところなので
住所教えてもらってもいいですか?」
住所を教えて、俺は電話を切った
なるべく早く来てくれるみたい
そして香音のところに戻った
「……香音、山中先生来てくれるって
山中先生となら話せるかな………」
「………………………………」
「……………大丈夫だからな
俺はずっと側にいるから」
そして山中先生が来るのを待った