二人の視線の先には、部屋の隅にうずくまっている香音の姿があった
顔も膝に埋めて少し震えていた
「あー…………すみません
少し二人にさせてもらえますか?」
「分かりました
落ち着いたら呼んでください」
そして二人は出ていった
「………香音?」
「…………早く………帰りたい………」
「帰ろうな
勝手に連れて来てごめんな」
そして頭を撫でようと触れた瞬間
パチンッ
「あっ………ごめん……」
香音に手を払われてしまった
「………ごめん…………今だけは…………触れないで…………怖いから…………」
「ん………ごめんな………
触れないから………隣に居てもいい?」
「……うん…………」
そして俺が着ていた上着を香音の肩にかけて、隣に腰を下ろした
「………これ………いい………………」
「暑い?
香音結構寒がりだから寒いかなって思ったけど………暑いなら取っていいよ
いつも着てるパーカーも無いから…………気分的にも何か羽織りたいんじゃないかなー…とか思ったり」
「……………雄斗……寒いから………」
「俺はそうでもないよ
香音程寒がりじゃないから
暑くないなら羽織ってな」


