「もうやなの…………会いたくない………」

「俺もいるから大丈夫
 絶対会わせないから」

「会っちゃうかもしれないじゃん………」

「………………明日の夕方、嫌でも連れてく
 喘息のこともどうにかしないとだしさ……………」

「やだ……………なんで………そんなこと言うの………」

「…………仕方ないんだよ……」

「ハァハァハァハァ……なんで…ハァハァハァハァハァハァ…………」

「香音………落ち着け………このままじゃ喘息が………」

「ハァハァハァ………ゲホゲホゲホ………」

「香音…!
 大丈夫だから……ゆっくり呼吸して……」

「ゲホゲホ…ゲホゲホゲホゲホ…」

「俺が悪かった…………頼むから少し落ち着こう…?」

「ゲホゲホゲホ……くるし………ゲホゲホゲホ……」

そこで私の意識は失った