どうせ………私が抜け出したこと…………雄斗にも連絡しそうだし…………

雄斗………怒るかな…………呆れちゃうかな…………

でも………もういいや………

どうでもいい……………






フラフラしながらもどうにか雄斗の家に向かった































ちゃんと鍵も教えてもらったところにあった


その鍵を使って雄斗の家の中に入った



ん…………雄斗の匂い………

落ち着く………



落ち着いてくると今度は自分の体が気持ち悪く感じて来た

服の上からだったけど…………嫌だった……

あいつと重なって……見えてくる………



そして掻きむしった

何も気にせずに

さっき触られたところを


血がでても

気にしない


血を見ると


安心した


だから





もっと見たくなった





そして近くにあったカッターに手を伸ばそうとした時




っ………あれは…………


私の目に入ったのはいるかのぬいぐるみだった

前に水族館で雄斗がくれたのと同じやつ………


雄斗………覚えててくれたんだ…………


雄斗…………ゆうと…………会いたいよ…………


助けて…………ここから………


そして涙が溢れて来た


雄斗…ごめんね

こんな私で…………



そこで私の意識は飛んだ