しばらくぼーっとしていると誰かが来た
コンコン
ガラッ
「失礼します」
「あっ………山中先生」
「どうですか、気分の方は?」
「普通……ですかね?」
「そうですか」
「……………私服なんですね
初めて見ました」
「あー、もう仕事は終わったので
君のこと見たら帰ろうかなと」
「わざわざ私を見に?
そんなに心配ですか?」
「えぇ、脱走してないか心配で
ちゃんといましたね」
「そんなことしませんよ、流石に
どうせ捕まるので
それに………雄斗に心配かけたくないので」
「そういえば今日は帰られたんですか?」
「はい…………仕事やらなきゃいけないみたいで
そもそも………この時期忙しいはずですし」
「あー………教師でしたっけ?」
「………はい
しかも中3の担任だから………ちょうど受験の時期ですね」
「確かにそれは大変そうですね」
「…………それなのに私のところにも来てくれるんです
だから……これ以上心配かけたくないです」
「………そうでしたか
それなら良いですけど………………屋上行きます?」
「えっ…………でも山中先生帰るんじゃ…………」
「君が行きたいなら一緒に行きますよ
それに帰ったところで特にやることもないですし」
「…………………」
「…………行きましょうか
ちょうど僕も行きたかったところなので」


