「そんなに言われてないもん!」
「言った!
お前が覚えてないだけ
あんなに生きろって言ったのお前が初めて」
「…………………じゃあさ
また………私みたいな子が現れたら………どうするの……?
私と同じこと……するの……?」
「………………するよ
現れないこと願うけど
放っておけないじゃん」
「……………その子にも………俺と一緒に生きろって言うの…?」
「それは言わない
別に俺と一緒じゃなくていいだろ
あくまで先生と生徒
中学の間だけの関係だから」
「……もし………その子が………雄斗のこと好きになって……………雄斗いないと無理って………言ったら……?」
「それはお前だろ?
そんな好きになる人なんていない」
「……………分からないじゃん」
「………たとえそうなったとしても
それには応えられない
俺はお前しか考えられないから
徐々に俺がいなくても大丈夫なようにするから、絶対
香音が不安になるようなことは絶対にしないから」
「………………もういいや」
「いいのかよー?
………ちゃんとお前は特別だよ
普通だったら目の前で泣かれても抱きしめたりしない
倒れてもお姫様抱っこで運ばない、担架待つ
鍵付きの部屋で話したりなんかしない
ずっと側にはいない、授業行く
わざわざ怪我の手当てなんかしない
分かった?
全部お前だからやったことなの」
「…………………」
「………変な心配するな
俺にはお前だけだから
これまでもこれからも」
「………………信じてる」
「信じて!
むしろ信じてもらえないと困る」


