「……………自分が1番分からない
どうしたいのか………何がしたいのか
この時期………自分が全然分からなくなる」
「………全部香音だよ
どんな香音でもそれは全部お前だ
否定する必要はない」
「……………………」
「人って一つの側面で出来てる訳じゃない
いくつもの側面を持ってる
俺が知っている香音の姿も数あるうちの一部に過ぎないと思う
香音すら気づいていない側面もあるはず
いくつもの側面を持って………今の香音がいるんだよ
どれか一つでも欠けたらまた違う香音になってるはずだ」
「……………なんか先生みたいなこと言うね」
「一応先生だし
まぁこんなに語らないけどな」
「でも語るときは凄く響く
ちゃんと大切なことを教えてくれてる気がする」
「大切なこと言うときしか語らないよ
まぁ響かない人には響かないけどな」
「そうなの?
雄斗の言葉は響きそうなのに」
「よく言うよー
お前だって響いてくれなかったくせに」
「えー、そうだっけ?」
「そうだよ!
何度お前に生きろって言ったことか………」


