「あの時?」
「…………今日、久しぶりにその医者に会ってさ
氷川さん………私を庇ったせいで酷いこと言われてた
それでも逃してくれた」
「そっか…………」
「山中先生なんか、あの医者に怒鳴ってくれたんだよ
私のために」
「え、あの山中先生が?」
「うん
凄いよね………山中先生が本気で怒ってるところ初めて見た
この腕もあの医者に掴まれて腫れちゃった」
「掴まれて?
掴まれただけで腫れることあるか?」
「今なってるからあるんじゃない?」
「さすがにヤバいだろ…………
掴まれてた時……相当痛かっただろ………
頑張ったな…」
「…………その時、パニックになってたから
痛みよりも恐怖の方が勝ってたんだよね………」
「それはそれでどうかと思うんだけど………
なんか………今日は大変な1日だったみたいだな」
「そうだね
まぁでも中庭にも行けたし、美空にも会えたし
楽しかったよ
それに雄斗も来てくれたしね!」
「………俺は来るよ
ちゃんと来るから
だから嫌なことあっても頑張ってな」
「えー……」


