私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「あの時?」

「…………今日、久しぶりにその医者に会ってさ
 氷川さん………私を庇ったせいで酷いこと言われてた
 それでも逃してくれた」

「そっか…………」

「山中先生なんか、あの医者に怒鳴ってくれたんだよ
 私のために」

「え、あの山中先生が?」

「うん
 凄いよね………山中先生が本気で怒ってるところ初めて見た
 この腕もあの医者に掴まれて腫れちゃった」

「掴まれて?
 掴まれただけで腫れることあるか?」

「今なってるからあるんじゃない?」

「さすがにヤバいだろ…………
 掴まれてた時……相当痛かっただろ………
 頑張ったな…」

「…………その時、パニックになってたから
 痛みよりも恐怖の方が勝ってたんだよね………」

「それはそれでどうかと思うんだけど………
 なんか………今日は大変な1日だったみたいだな」

「そうだね
 まぁでも中庭にも行けたし、美空にも会えたし
 楽しかったよ
 それに雄斗も来てくれたしね!」

「………俺は来るよ
 ちゃんと来るから
 だから嫌なことあっても頑張ってな」

「えー……」