私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「………美術部に欲しいって言われたから断った
 こいつだけはあげないって
 まぁ美術部が欲しがる気持ちも分かる」

「………そんなに上手くないけどね」

「もー…先輩、香音が嫌がるから作品展とかに応募しなかったんだからな
 本当はしたかったらしいけど
 なんだかんだ………いつも楽しみにしてたんだってよ
 お前の絵を見るのが」

「お〜、さすが雄斗の先輩!」

「……てことでさ、見せて
 スケッチブック」

「えー……………」

「いいじゃん
 俺頑張ったの!
 ご褒美ちょうだい!」

「…………これがご褒美って…………」

「それがいいの!
 お願い!!」

「……………………言っておくけど……本当に下手だからね?」

「うん!
 何でもいいから!」

「はぁ……………」

香音はため息をつきつつもスケッチブックを渡してくれた

最初は犬や猫が描かれていた

うまっ…………これで下手って……………俺の絵やばいぞ……?


そして次のページをめくった


っ……!


これ…………俺だ…………

凄い…………


鉛筆だけでこんなに……………


これ…………落書きというよりも……デッサンだよな…………?

上手すぎるだろ…………

これをどうみたら落書きになるんだよ……………


「…………ごめん……下手だよね…?」

「下手じゃねぇよ!
 これのどこが下手なんだよ…………
 上手すぎる…………やばい………感動…………
 この絵欲しい………」