私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「あ、だから仲良かったんだ!
 なんか納得」

「だから問い詰めた
 お前の絵だけないっていうのも訳ありな感じじゃん
 しかも隠そうとするし」

「…………私が頼み込んだのに
 頑張ってお願いしたのに……」

「頑張るところが違うと思うけどな
 まぁ結局俺の執念が勝った
 先輩折れてくれたよ
 お前には内緒にしろって言われて」

「ひどい…………雄斗もさー、私の頑張りを無駄にしないでよー」

「……………本当に凄かった
 忠実に描かれてて………繊細な絵だった
 香音らしい絵だなって……………」

「…………そっか」

「………………あの絵のさ………男の人って…………俺だったりする……?」

「……………雄斗だよ
 バレないように後ろ姿にしたんだけど………」

「………嬉しい
 やっぱり隠して正解
 分かる人には分かってたぞ
 俺の先輩………美術の先生にはバレてた
 これ、お前だろって言われた」

「なんだ………バレてたんだ
 提出する時にこの人誰って聞かれたんだよね
 空想の人物って言っておいたけど、バレてたんだね」

「お前の絵が上手いからな
 一瞬で絵の世界に引き込まれた」

「…………そっか」