私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「どうして?」

「…………綺麗に並んでたら……お前のがないって分かっちゃうからだってさ
 バラバラしてれば気づく人いないだろうって………嘘までついて隠してたぞ
 窓開けてたら風に飛ばされてバラバラになったって」

「…………すぐバレそう」

「だよなー、あの先生真面目だったし
 でもそのお陰でバレなかったぞ
 俺以外には」

「………何で気づくの………私以外にも無い人いたでしょ」

「いたよ
 休んでた子とか期限間に合わなかった子とか
 でもお前はそのどちらでもない」

「……期限間に合わなかっただけかもしれないじゃん」

「真面目なお前が間に合わないわけないじゃん
 そもそも俺は、香音の絵を見るつもりで行ったし」

「もうやだ…………あれだけは見られたくなかったのに…………」

「恨むなら俺だけにしろよ
 あの先生は最後まで隠そうとしてたから
 俺が問い詰めまくっただけ
 なんなら見せてくれるまで美術部の子達と美術室に通ってたから」

「そんなことしたら怪しまれるじゃん」

「仕方ないじゃん
 お前の絵見たかったんだもん
 それにあの先生、大学の先輩だったもん」