私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「え、いつ!?
 私雄斗の前で描いたことないよ?」

「俺の前では描かなくても美術で描いただろ」

「え!?
 美術の絵見たの!?」

「そうだけど
 めっちゃ上手いじゃん
 なんでいつも描かなかったんだよ
 友達は描いてたのに」

「最悪……………先生に裏切られた…………」

「あー、美術の先生は悪くないぞ?
 俺が頼み込んだだけ」

「…………ちなみにどんなやつ…?」

「学校の校舎と桜の絵が描いてあったやつ
 確かテーマが…………大切なもの…だったかな?」

「え、嘘!?
 待って……それだけは見られたくなかった…………
 どうしてそれだけ………」

「なんか美術の先生に誘われた
 俺だけというよりは職員全員
 テーマがそれだったから他の先生方にもぜひ見てほしいって」

「あー………それで廊下に貼ってあったのか………
 でも私の貼ってなかったよ?
 てか私が誰にも見せないでって頼んだし」

「もー、そのせいで苦労したじゃん
 お前の絵探すために何周したか………」

「………………………」

「……美術の先生、お前のことちゃんと考えてたよ」

「え…?」

「他の学年のはさ、ちゃんとクラス別に名前順で貼られてたんだ
 でもお前の学年だけ………バラバラ
 クラス別でも名前順でもなかった」