私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「うわっ、悲し
 せっかく早く来たのに」

「もう少し遅いかと思ってた」

「……………………朝電話きたから
 辛いのかと思って早く来たけど……なんか大丈夫そうだな」

「え、何?
 頑張ればこの時間でも来れるの?」

「…………今日は特別
 さすがに毎日は来れない
 来てあげたいけど仕事あるからな」

「そう……だよね」

「朝からあんな電話くるから………
 空き時間とか休み返上で頑張った
 褒めて〜」

「……………そんなに無理しなくて良かったのに」

「……………お前が心配だったから
 変なこと考えてたら嫌だし」

「変なこと……?」

「…………別に考えてないならいいや」

「……なんかごめん」

「いや、良いよ
 俺が出来ることなら何でもするから
 辛い時は言って
 なるべく早く来るから」

「………ありがとう
 嬉しかった
 早く来てくれて」

「おう!
 てことで、スケッチブック見せて!」

「スケッチブック?
 何かあるの?」

「さっき前田さんが良いもの描いてあるって言ってたから
 頑張ったご褒美に見せて!!」

「悠馬……最悪
 見られたくなかった……………」

「何、変なの描いてるの?」

「別に………ただの落書きだよ
 見ても面白くないよ」

「落書きでもいいから見せて
 気になるじゃん」

「やだー
 下手だから」

「………………香音は知らないと思うけどさ
 俺、一回だけお前の絵見たことあるから
 だからめちゃくちゃ上手いの知ってる」