私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「大丈夫だよ
 てか、そろそろ戻ろ?
 ずっとここにいたんだろ?
 風邪引くぞ」

「もうちょっとここにいたい」

「ダーメ
 手もこんなに冷えてるし………
 俺が心配するから戻ってください」

「ケチ!
 ちょっとくらいいいじゃん」

「香音のちょっとは全然ちょっとじゃない
 それにお昼も食べずにここに来て
 このこと知ったら下山さんも心配するぞ?」

「雄斗には内緒!
 雄斗心配しすぎるから
 雄斗の中での私の扱い、中学生の頃から変わってない気がする
 何するにも心配ばっかり」

「それだけ香音のことが大切なんだろ
 愛されてる証拠じゃん」

「私はもっと…………大人として見て欲しいのに
 あの頃の私からは変わったもん………」

「…………要するに、香音はもっと大人なことがしたいと?」

「っ!?
 悠馬違うから!!」

「はいはい、そういうことなんだな」

「悠馬!」

「…………でもさ、本当に大切に思ってるから………手を出さないんじゃないか?
 傷つけたくないって思ってるんだと思うよ
 ………昔のことも下山さんは知ってるんだろ?」

「…………うん」