でも少しすると扉が開いた
コンコン
ガラッ
「香音ー?
大丈夫かー?」
「………………………」
悠馬だとは分かったけど……布団から出れなかった
「香音、来たよ
悠馬だよ
大丈夫だから出ておいで
籠ってたら苦しくなっちゃうよ」
「………怖い………」
「そっかー、怖いかー
……何が怖いか教えてくれるか?」
「………………………」
「…掴まれてた腕見せて?
山中先生が心配してた………少し赤くなってたって………」
……腕だけなら………いいかな…………
何も言わずに腕だけ布団から出した
「うわっ…………腫れちゃってるな………
痛いよな………」
「痛い………」
「後で湿布貼ってもらおっか
すぐに治るといいけど……………
……………山中先生のことも怖くなってる…?」
「……別に………山中先生は……………守ってくれた…………」
「そっか
ならいいんだ
香音の前でやり過ぎたって言ってたから」
「……………………………」
「…………なぁ……そろそろ出てこない?
本当に苦しくなっちゃうから
喘息も出ちゃうよ」
「………………………」
「相変わらずだなー
…………あのさ、今言うのもあれだけど………俺、彼女出来たんだ」
「えっ、彼女!?」
思わず私は布団から出てしまった
「あ、やっと出た」


