「…………覚えてたら」
「………また会っても知りませんよ
一応、忠告はしましたから…………」
そして山中先生が立ち止まった
不思議に思い私も視線を前に移した
っ……!
なんで………またいるの…………
やだ………やだよ………
ハァハァハァハァハァ…………
気づけば呼吸が上手く出来なくなっていた
「香音さん…………大丈夫ですから…………
僕の側から離れないでください」
そして再び歩き始めた
「あれ、山中先生じゃないですかー?
どうされたんですか?
こんなところで…………あ、水無瀬さんもいるじゃん!
さっきぶりだね〜!」
なんなの……さっきから…………
「申し訳ありませんが急いでいるので
失礼します」
「はぁ?
ちょっと待て!」
「っ!
や…!
ハァハァハァハァ…離して……!」
横を通り過ぎようとしたら腕を掴まれた
しかも地味に痛い
それに……怖い……………
「っ!
篠宮先生!
その手を離してください」
山中先生が篠宮先生の手を離そうとしてくれているけどびくともしない
それに段々力が強くなってるし………
「ハァハァハァハァハァ……やめ……ハァハァハァハァハァハァ……はな……ハァハァハァ…して………ハァハァハァハァハァハァ………」
「篠宮先生!!
いい加減にしてください!」
「邪魔しないでくれる?
ただこの子と話したいだけなんだけど」
「なら手を離してください
話すだけなら掴む必要ないでしょう?
彼女、嫌がってるじゃないですか」
「山中先生に嫌がってるんじゃないですか?
無理矢理俺の患者とって…………なぁ、水無瀬さんも本当は嫌だっただろ?」
「……ハァハァハァハァハァハァハァハァハァ……」
もう………何も言えない……
立ってるのも………辛くなってきた………
「ほら〜、何も言わないじゃん〜」
「…………いいから離せ……」
「…ん?
なんて言った?」
「…離せって言ってんだよ!!」
っ…………山中先生………
初めて………怒ってるところ……見た……
いつも……怒鳴らないのに………
篠宮先生も呆気にとられ私を掴む手の力が弱くなった
そして私は床に崩れ落ちた
「香音さん!
………失礼しますね」
私は山中先生に抱き上げられた


