「…………無理ですよ、今更」
「…………一応伝えておきますが……夜中は屋上鍵閉まってますからね?
昔みたいに……出れませんから」
「………………鍵は誰が…?」
「君が知ってる人で言うなら………僕と院長くらいじゃないですか?」
「何でそんなに少ないんですか!?」
「普通は屋上の鍵持ってても使いませんよ
そんなの欲しい人なんていないでしょうし………悪用されても困りますからね」
「…………どうして山中先生は持ってるんですか?」
「…………秘密です
君も欲しければ院長に頼むと良いですよ」
「…………そこまでして欲しくないです
……今は話したくないですもん」
「まだ根に持ってるんですね」
「当たり前です!
あんなの……ひどすぎる………」
「………僕がいる時なら貸してあげますよ
下手に病院の外に出られるよりはマシなので……」
「………次はいついるんですか?」
「明日ですかね…………って、もう行こうとしてるんですか?」
「…………………」
「…まぁいいですよ
君の体調が良ければ」
「っ!
ありがとうございます!」
「…………嬉しそうですね
では、診察の前に……看護師の紹介だけ
主にこの二人が君の担当になると思います」
「……氷川です
よろしくお願いします」
「山崎です!
よろしくね、水無瀬さん!」
氷川さんが………クールな感じで………山崎さんは……フレンドリー……
この二人……正反対な感じ…………
「………苗字好きじゃないので……名前にしてください…………」
「っ………分かった!
じゃあ香音ちゃん!」


