私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編

そして山中先生と別れ屋上に向かった


屋上に繋がるエレベーターは夜は動いていないらしく、階段を登るしかなかった









そして登っていくと徐々に扉の前に佇む一人の影が見えてきた



「……………香音…?」

「……雄斗…?」

「良かった…!
 ちゃんといた………」

「………………………」

「………外、出るか?」

「えっ…………」

「山中先生が鍵貸してくれたよ
 出る?」

「出たい!」

「ふふっ、即答
 じゃ、その前に…」

俺は自分が着ていたパーカーを脱いで香音の肩にかけた

「………そのままじゃ寒いからこれ着てな」

「でも………それじゃあ雄斗が………」

「俺は大丈夫だから
 香音より元気だし!
 それにお前に風邪引かれる方が困る」

「……雄斗が風邪引いた方が困るよ
 私は良いから……自分で着て…?」

「嫌だー
 明らかに香音薄着だし
 本当に風邪ひく
 俺の着ないなら今日は外出ない」

「……………………………」

「俺は本当に大丈夫だから
 なんなら、香音をギュッてして温まるから」

「………分かった
 じゃあ………借りるね…?」