私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「………雄斗がこんなに優しいのにも納得する」

「俺は全然優しくねぇよ
 でも……親父には感謝してる
 ここまで育ててくれて……ほとんど放任されてたからさ
 教師を目指すのも何も言われなかったし………お見合いも一回断ればそんなにしつこくされなかった
 ある意味俺はこの放任が良かったんだろうな」

「………雄斗の家族、みんな優しいんだね
 それに……雄斗も凄いね………
 お母さん死んじゃっても…………立ち直れて……」

「…………母親も医者で忙しい人だったから……香音みたいにあまり思い出がないんだ
 だから……なんか………イマイチよく分からなかったんだよな………母親が亡くなったってことに………
 それに6歳だったし…………そんな深く考えられるような思考を持ってなかった
 ただ………自分でもよく分からない感情に支配されて………しばらく奏斗を困らせてた記憶がある
 今思えば………それが悲しいってことなんだろうなって…………」