「……それで?
雄斗が料理とか上手いの」
「そうかもしれないな
奏斗に任せてると黒焦げのハンバーグとか出てくるんだぞ?
さすがに身の危険を感じた」
「アハハ……奏斗先生らしいね」
「だろ?
でも………それがまた美味しいんだよな
人が一生懸命に作ってくれるのは
でもさすがに俺も料理し始めたよ
奏斗ばかりに頼る訳にもいかねぇし
親父も……珍しく家に帰って来たと思えば急患とか言ってまたすぐ家出て行くし……」
「……………うん」
「それでも………たまに弁当届けに行ったらさ、美味かったって……一言そう書いた紙と一緒に空の弁当箱戻ってくんの
それがまた……嬉しかったんだよな」
「………雄斗らしい」
「…………親父も忙しいはずなのにさ、高校とか大学受験の当日の朝だけは……必ずいて……朝ご飯作ってくれたんだ
しかもカツ丼
朝からこんな重いの食えねぇって思ってても………食べれちゃうんだよな
それは奏斗も同じだった」
「……………」
「後は………部活の最後の試合、観に来てくれてたなー………終わった瞬間帰ってたけど
凄い嬉しかった
あまり話せなかったけど………それだけで充分だなって思えたよ」


