私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「……お父さんも………お前の居場所を奪うつもりはなかったはずだよ………
 でも………結果的にそうなっちゃったんだよな………」

「私だって………帰りたいよ…………でも………帰れない………居場所……ない……
 あそこにいても……辛いだけなんだもん………」

「そっか…………….」

「……………雄斗のご両親は………どんな人……なの…?」

「そういえば……香音に話したことなかったか……
 聞きたい?」

「うん………」

「………俺の両親さ、二人とも医者だったんだ」

「えっ…………」

「びっくりするだろ?
 それなのに俺たち兄弟は教師なんだよなー」

「凄い……ね」

「…………でもな、母親は死んだ
 俺が……6歳の時に」

「っ………ごめん……」

「いいよ、もう大丈夫だから
 もう…………20年以上も前の話だから」

「………………………」

「…事故だったんだ
 居眠り運転の車と衝突して
 夜勤明けで………疲れていたころにな」

「そう……だったんだ………」

「それからは………男3人の暮らしだよ
 親父は忙しくてあまり家にいなかったけど……俺には奏斗がいたからさ
 奏斗が色々やってくれてたなー………家事全般、めちゃくちゃだったけど」