私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「…………………………ゃだ」

「………香音、お父さんは心配してるんだよ
 それくらい言うこと聞きな?」

「……………………………」

「……それともまた俺と同棲する?」

「えっ…………………」

「………香音選べ
 どっちかだ
 自分の家に帰るのは無し」

「………………雄斗の方が………いい
 水無瀬さんがいるのは嫌………」

「…………そっか
 お父さん、それでも良いですか…?」

「下山先生が良いなら………
 自分の家に帰られるよりはいいので………」

「では……その方向で………
 香音、後から忘れたとか言うなよ?」

「……分かってるよ……」

「ん、それなら良い」

「では………後は下山先生にお願いしても良いですか?
 仕事に行かなくちゃいけなくて………」

「任せてください!」

「お願いします」

そしてお父さんは帰って行った

「……香音……お前が嫌じゃなかったら……新しいお母さんのこと教えて?」

「…………お母さんじゃない」

「っ…………そうだよな
 ごめんな…………水無瀬さん……でいいのかな?」

「………私はそう呼んでるだけ」

「じゃあ俺もそうする
 水無瀬さんのこと………話してくれるか…?」

「…………水無瀬さんは医者だよ
 ここの院長………お父さんとは仕事で出会ったんだって」

「うん……」

「…………お母さんが死んじゃう前から知り合いだったの………それでさ………すぐに再婚して…………お父さんは何なの………
 お母さんのこと……好きじゃなかったの…………」