私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「んー……………下山先生のおかげかな」

「下山先生?
 そう言えば前に生徒だったって言ってましたよね」

「うん
 今だから言うけどあの時の私………結構荒れてたんだよね」

「えっ………不良ですか…?」

「あっ、そういうんじゃなくて!
 何て言うのかな………精神的に終わってたね
 気づいたら心から笑えなくなってた
 それに、教師なんて大嫌いだった」

「そんなことが…………」

「だから下山先生も嫌いだった………下山先生がというよりかはその職業の人全員だね
 そんな感じだったから先生は避けるし、担任の先生とは特に関わりたくなかったね」

「それなのに先生になりたいんですか?」

「おかしいよね
 でもね………下山先生に救われたんだ
 どんなに私が突き放してもぶつかってきてくれた…………下山先生だけは私を見捨てないでくれた」

「…………………」

「今なら分かる
 それがどんなに大変なことだったのか…………本当、感謝してもしきれない
 あの時………下山先生に出会わなかったら私はここにはいなかった
 気づけば下山先生みたいな先生になりたい、下山先生が私を救ってくれたように私も誰かを救いたい、そう思うようになったんだー
 だから実習も下山先生がいるこの学校を選んだ」

「凄い…………そんなことが…………」