〜香音目線〜
雄斗とお父さんが出ていった
そして山中先生と二人
私は再び酸素マスクをつけられた
「…………気分はいかがですか?」
「……最悪です」
「ハハっ、まぁ気分いい人なんていませんよね………これつけられて………」
「……………………」
そんなこと言うなら外して欲しい
でも実際………酸素マスクがあった方が呼吸しやすいんだよな………
「…………食べてくれたんですね
てっきり何も食べないのかと」
「………………無理矢理ですよ
雄斗に………」
「……………やはり下山さんなんですね
君は………下山さんの言う事なら素直に聞くんですね」
「…………雄斗だからですよ
雄斗は………どんな私でも見捨てないでくれるから………」
「僕も見捨てませんよ?」
「……………それは医者としてじゃないですか」
「それもそうですけど………一人の人間としてでもです
そうじゃなきゃ…………あの時君を助けてませんよ
純粋にどうにかしてあげたいと思ったから助けたんです
あの面倒くさい奴を敵に回して………」
「…………山中先生でもそんなこと言うんですね」
「僕だって人間です
多少の好き嫌いあります
仕事の関係上、あまり表には出しませんが」
「……なんか意外ですね
山中先生って………誰にでも優しいのかと思ってました」


