私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「前田君も…?」

「はい………これは憶測に過ぎないようですが………大学に入ってからすぐ……香音が階段から落ちたのに佐藤が関わっているのではないかと」

「それも………その人が……」

「事実は分かりませんけどね
 でも実際………前田さんは佐藤から嫌がらせを受けていたそうです
 香音と別れるまでずっと………」

「っ!
 香音は知ってるんですか?」

「……………言ってないそうです
 香音が気づいていなければ………知らないでしょう…」

「前田君にまで…………」

「……香音には言わないで欲しいと言ってました
 だから………内緒にしてください」

「でもそれでは…!」

「香音に心配させたくないんですよ
 それに………香音はこのことを知ったら自分を責めてしまう
 それを彼は望んでいないんですよ」

「…………………」

「後は前田さんと直接話されてみてはいかがですか?
 この病院にいますし………山中先生に頼めば少し話すくらいの時間はもらえると思いますよ」

「……………そうします
 香音に話すかどうかは………彼と話してからにします」

「そうした方がいいですよ
 きっと………彼なりに考えているはずですから」

「ですね
 お時間とらせてしまってすみません
 香音のところ戻りますか」

「はい!」

そして俺達は香音のところに向かった