私の人生を変えてくれた人 〜もし君が生きてたら〜 後編


「そんなこと言うなよ………
 山中先生、香音のために頑張ってくれてるじゃん」

「私は………望んでない…………
 今日だって…………」

「……………香音苦しそうにしてたじゃん………
 俺は嫌だよ……香音が苦しむの……」

「やだ……!
 雄斗いないなら………嫌なの…………
 全部……嫌なの………」

「香音………」

そんな時だった

コンコン

ガラッ

「香音ー、元気かー?」

「お父……さん……?」

「久しぶり
 パジャマとか持ってきたぞ」

「あり……がとう…………」

「おう
 勝手に家の中入ったから
 許せよ
 それよりも下山先生!
 来てくださってたんですね!」

「どうも……お久しぶりぶりです」

「久しぶりですね
 元気にしてました?」

「はい
 それなりにやってました」

「それなりにですかー
 本当、うちのバカな娘が迷惑かけてしまってすみません
 自分勝手でなんとお詫びすれば良いか………」

「いえ、全然大丈夫ですよ
 それに……また会いに来てくれて凄く嬉しいですから
 元気な姿見れてとても安心しました」

「下山先生……ありがとうございます
 今後とも娘のことよろしくお願いします…!」

「はい!
 もちろんです!」

お父さんも雄斗に会えて嬉しそう……

でもそんな中………

「ちょっと、あなた!
 どういうこと!?」

「あ、ごめん
 紹介するよ
 こちら下山雄斗先生
 香音の彼氏だよ」

「それは分かります!
 なんでそんなに信用してるの!?
 香音ちゃんが心配じゃないの?
 こんな男性といて…………それに………右腕が動かないようですし………」

「っ……………香音はそのために頑張ったんだね
 偉いぞ」

「お父さん……」

「だから!
 どうしてあなたはこの人のことを知っているのよ
 この人と香音ちゃんを二人きりにしても平気なの!?
 この人と付き合っても……香音ちゃんが幸せになれるはずがないわ
 右腕が動かないなんて………何かあった時に香音ちゃんを守れないじゃない!」

「水無瀬さん!
 それ以上雄斗を侮辱するようなことを言ったら許さないから!!」